留学生に伝えたい「面接の極意」前編

就職するなら必ず突破すべき壁「面接」

企業が採用活動をするとき、より優秀な人材や、より自社にあった人を選びぬくため、多種多様な選考が課されます。履歴書等の書類審査、筆記テスト、グループディスカッション、技能試験・・・数多く存在する選考の中で、誰しもが必ずといっていいほど突破しなければならないものが「面接」です。

しかし、その重要性は認識していても、対策するのが難しいのも事実です。そこで、本日は弊社の外国人材専門コンサルタントが企業様から集める面接のフィードバックや、留学生専任キャリアアドバイザーが留学生の就職支援をする中でよく見聞きする事例をもとに、「面接の極意」をお伝えします!

STEP1 そもそも採用面接とはどういう場か?

面接対策をする際、「こう聞かれたら、こう答えよう」というQ&Aづくりに走りがちなのですが、それよりも根本的な理解を深めることが重要です。そもそも、採用面接とはどのような場なのでしょうか?

留学生にこの質問をすると、多くの場合、「自分の良さを伝えるところ」と答えます。しかし、残念ながらこの答えでは不十分です。どこが足りないかというと、誰目線での良さを伝えるのかが考慮されていない点です。

採用面接は、企業が良い人材を選び出すためのプロセスであり、企業にとって価値ある良さを伝えないと意味がありません。この点をしっかりおさえておかないと、学生が良いと信じているものを好き勝手に話すスピーチ大会となってしまい、どんなに頑張っても肝心の企業に良さが伝わらない面接となってしまいます。面接対策は、まず面接という場の理解から始まるのです。

STEP2 企業の求めているものは何か?

採用面接が企業主体の活動であると知り、その目的とルールの中で適切な準備をすべきと理解した後は、その企業がどのような人を求めているかを調べます。そのために、会社のホームページや求人票を読んだり、過去の就職活動情報をインターネットで調べたりする方法が一般的です。

最近は、一つの企業が複数の求人サイトや媒体で情報発信していることも多いので、情報収集と分析はやりやすくなっています。1時間も調べれば、どのような想いで、何の事業に取り組んでいて、どのような目的で人材採用をするのかについておおよそ知ることが可能です。

応募する企業のことがわかったら、その会社が興味を持ちそうな人物像を想像します。指示・命令をよく聞いて的確に仕事をこなす人、チャレンジ精神旺盛で初めてのことでも果敢に取り組む人、個人の成果よりもチームとしての成果を追い求める人など・・・。想像力を巡らせると面接で準備すべき回答が見えて・・・くるといいのですが、実は多くの留学生がここでつまづきます。社会人との接触経験が少なくて、彼らの感じること、考えることをリアルに想像できないのです。

この点については、楽で便利な特効薬は存在しません。アルバイト、インターンシップ、ボランティア、OBOG訪問など、なるべく多くの社会人と接触する機会を見つけ出し、数をこなすしかありません。目標設定をして、その達成のために限られた時間をうまく使い、情報収集したり、周囲の協力を取り付けたりする経験を通じて、社会人に対する想像力を養うのです。このプロセスを経ると企業分析が活きてきます。

企業にとっての魅力的な人材が想像できたら、いよいよ面接の想定問答を考えます。このときに重要なことは、伝えるべき事柄のみメモして、どのように伝えるかについては書きすぎないことです。

質疑応答を丸暗記して面接に臨むと、答えを思い出しながら話す感じにどうしてもなってしまい、ロボットのような受け答えとなって本音が見えづらくなります。そうなると、「一生懸命準備してきて、悪い感じではなかったんだけれども・・・よくわからなかった。」という評価になってしまい、不合格となります。
※実は、このよくわからなかったというフィードバックは結構多いのです。

質疑応答の準備は、①質問文②質問への回答③②を示す根拠や理由④聞き手が想像しやすい具体例やエピソード⑤結論のみメモして、そのメモを見ながら回答をつぶやく方法をおすすめしています。この方法で準備しておけば、本番で緊張してしまってもある程度適切な回答ができる応用力が身につきます。

面接の具体的な質疑応答の準備は、この質問が来たらこう答える、と各論の準備をするのではなく、相手のことを知って、想像し、相手の目線で自分の価値を整理することが、重要なのです。

STEP3 高めるべきは日本語力か?

ここまで準備を進めて、いざ面接へ!・・・ところが、なかなか合格できない人も少なくありません。一体、何が問題なのでしょうか?

そもそも、面接は落ちる割合の方が大きいということがあります。経験則ですが、1社から採用通知をもらうためには、8社の一次面接を受ける必要があります。従って、平均的には7回は悔しい思いをすることになります。

多くの留学生は「自分の日本語が足りなかった・・・」という具合に、自身の日本語力に問題があると考えます。特に敬語の間違いを気にする人が多いようです。しかしながら、この問題分析は間違っているかもしれません。

面接官は日本語教師ではないので、想像しているよりも日本語の間違いには寛容です。一方で、業務にたえうるコミュニケーション能力があるかどうかは厳しく見ています。チェックする観点としては「お客さんや社員とうまくコミュニケーションがとれるかどうか」です。日本語に少し問題があったとしても、お客さんや社員が受け入れるなら構わないのです。その意味で、人柄や熱意、親しみやすさが結果に大きく影響します。面接する会社は、もともと採用したいという意欲はあるわけですから、日本語の細かいミスばかりに気を取られるべきではありません。文法や敬語に問題意識を向けるのは効果的でないことが多いのです。

では、面接で合格できない場合、どの部分を改善したら良いのでしょうか?上述したようなコミュニケーション能力を手っ取り早く改善するため、姿勢や話を聞く態度、相槌のうち方や視線の合わせ方など、言語力以外を見直す方法があります。

「人は見た目が9割」という本が一時期話題となりましたが、非言語コミュニケーションは実際のところかなり重要です。自分自身ではなかなか見る機会もないので、改善がされにくい部分でもあります。気づいていないだけで、実は面接官から見ると違和感を与える表情や態度をしているかもしれないので、面接になかなか合格できない人は、ぜひ一度確認してみてください。

次回はこれらの基本を踏まえ、もう一つ上にのぼるための発展編をお届けします!

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